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 「手紙を書こう~万年筆のために~」1 

「手紙を書こう~万年筆のために~」

1. 便箋にこだわる

学生時代から文具店や雑貨店でついつい魅力的なレターセットや便箋に誘惑され、
連れて帰ってしまうということを繰り返しております。
季節の花やアイテム、可愛い動物やキャラクター、オシャレなモチーフ。
なんて心躍らされることか!

しかしです。
万年筆を使うようになってから、あきらかに購入の方向が変わりました。
見た目は重要。
でも使ってみるとどうしても「滲み」が気になってしかたなくなるのです。
両面使うノートではないので、裏抜けや裏写りを気にする必要はありませんが、
「滲み」は無視できません。
比較的、細字好みの私ですらこうなのですから、中字や太字を好まれる方には
もっと影響が大きいのではないでしょうか?
「滲み」を「味」ととらえる前向きな方もいらっしゃるでしょうけれど、
字の汚さは自覚しているのに、更にひどくされているように思えてしまいます。

あと、微妙な引っかかりが「疲れ」に繋がります。
万年筆道楽と紙道楽はある意味切っても切れない関係ですが、
贅沢な紙というか、なめらかに書ける喜びを知ってしまってはもう戻れません。
私事になりますが、先日がまんできずに過去買い置きしてあった便箋を使用しました。
予想はしていたんです、滲むかもしれないと。
ところが滲みよりも書く度に抵抗があり、2枚ほど書いただけで手が疲れてしまいました。
……こんな伏兵ばかりでは、せっかくの手紙を書こうという気持ちがしぼんでしまいます。
そこで「見た目」よりも「万年筆にふさわしい」便箋を使用することをおすすめしたい。

個人的にこれまでで一番、書いて私をうならせたのはPILOTの「萬年筆用箋」。
とにかく気持ちよく書けます!
IMGP6571.jpg
IMGP6572.jpg
苦手な縦書き(本来、手紙の書き方で正式なのは縦書き)で例文書いてみましたが、
なめらかさにうっとりしてしまいます。
ちなみに使用ペンはふでDEまんねん、インクはセーラー青墨。
ただこの便箋の欠点は、売っている店が限られること。

次に紹介いたしますのはG.C.PRESSの「ペン書箋」。
IMGP6568.jpg
IMGP6569.jpg
縁と罫線が印刷されており、縦書きと横書きがあります。
なんと言っても、この表紙のペンとインク瓶が素敵すぎ。
これまで複数のペンやインクで使用しましたが、滲んだことはありません。
ただ若干、書くときに抵抗があるのは、これが「土佐和紙」を使用しているからかも。
正式な文書だと便箋は無地らしいですが、いちいちガイド用の下敷きを使用しなくていいので楽。
色は目に優しいクリーム色で、罫線の薄い緑がアクセントになります。

さて個人的に本命が、私の愛するMIDORIの便箋。
まずは、これ。
IMGP6567.jpg
このインパクトのある名前に、つい手を伸ばした人も多いのでは。
ガイドラインが台紙に印刷されているので文字バランスがとりやすい。
この便箋の欠点は、サイズが大きいこと。
書類ならともかく、便箋でA4はちょっと持て余します。
私この便箋、半分に切って使っていました。
しかもわざわざ角丸にしてるぜ自分……。
IMGP6570.jpg

MIDORIといえばMD用紙。――なんですが、あれこれ使った経験でいうと、
MD用紙表記がなくとも、
MIDORIの便箋で滲んだことも、書いてひっかかりを感じたことも一度もありません。
IMGP6575.jpg
手のひらサイズとまでは言いませんが、小ぶりなこちらのシリーズなど、
おそらく全柄制覇したかと(笑)
ちいさいので1枚に書ける内容は少なくなりますが、
私の場合、このセットの便箋12枚を一挙一通の手紙で使い切ってしまうのが丁度いいんです。
必然的に封筒とシールが余りますけれど。
季節の花で展開する「紙 伊予和紙」シリーズにもよろめいてしまい何冊か持っていますが
正方形の変形サイズが実は苦手。台紙も使わなくてはならないし。

で、本命中の本命はやはりMD用紙を使用したMD便箋。
IMGP6573.jpg
IMGP6574.jpg
個人的に文句のつけようがないというか。
台紙に封筒などをはさめる工夫もいいですね。
これは無地ですが同系統に、
「しあわせクローバー柄」http://www.midori-store.net/SHOP/20463006.html
「しあわせハート柄」http://www.midori-store.net/SHOP/20469006.html
「しあわせ木の実柄」http://www.midori-store.net/SHOP/20467006.html
「しあわせ青い鳥柄」http://www.midori-store.net/SHOP/20465006.html
などがありまして、もちろん使い心地にも文句なし。
ただ、人を選ぶところはあるかもしれません。

自分では購入したことがないですが『趣味文』VOL.24などを見ていると
満寿屋の便箋も良さそうだなあ、と次回狙おうかと。
カキモリの便箋でいただいたお手紙がすごく美しかった!!!
シンプルなのに品が良くてうっとりしてしまいました。
先方さまのお人柄や美しい筆跡をひきたたせる素晴らしさ。
東京に行ったらまずカキモリ(個人メモ)。

これを書くのは迷ったのですが、一応目安として
HallmarkとFRONTIERはかなりの確率で滲みますが、
このようにたまに滲まないのもあるので始末に悪い。
IMGP6576.jpg
全部が全部なら切って諦められるのに、もしかしたらこれは大丈夫かもとか
期待して買ってそして……。
G.C.PRESSEとGakkenはものによります。でもそれほど悪くない印象。
便箋は種類も多いけれど、試し書きさせてもらえないから自力で調べるしかないのが辛い。
買う前に分かればと何度思ったことか。
基本的に「紙は日本製」が重要だと考えております。

他にもこの便箋がおすすめとかありましたら是非教えていただきたいです。
情報交換も重要ですよね、試筆できない便箋だから。

<追記>
コメント欄にも貴重なご意見いただいていますので要チェックです!

 「手紙を書こう~万年筆のために~」序 

唐突ですが新企画です。
紹介できるような万年筆が増えてないとかネタに困ったとかそれもあります(正直)が、
かねてより思っていたことをまとめてみようと思いまして。

お気に入りの万年筆があって、好きな色のインクがある。
なるべく使う機会を狙っているけれど日常使うには限りがある。
文筆関係の仕事をしているとか、毎日長文の日記を書いているとかでない限り、
「使って調整」できるほど使いこめるまでどのくらいの時間を要するやら。

じゃあ手紙を書けばいいんじゃない?
日記の読者は基本自分ひとりだけれど、読んでくれる人がいれば張り合いも出る。
誰でもいいわけでなくて、できれば親しい人に。
どうして親しい人かというと、何より気楽に始められるから。
最近は自宅の郵便受け、寂しくないですか?
携帯やスマフォにPCと、やりとりするにもメールばかり。
そこに手書きの封書があれば絶対嬉しい。
少なくとも私は。
万年筆を使えて、相手にも(たぶん)喜んでもらえての一石二鳥。
だから手紙を書こう。

字が汚い?ご安心を。
経験則から申しますと、字の汚さを気にするのは、
手紙を受け取る人よりも圧倒的に差出人本人。
要は読める字で、内容が伝わればいいんだから。
少なくとも、ゆっくり書けば多少はマシなはず。

何を書いていいか分からない?
そんなもの、共通の話題からはじめて話を広げていけばいい。
桜が咲き始めたのを見て、一緒に桜並木を通学したことを思い出したとか
そんな他愛のないことでいいと思うんですけど。
いっそ、自分が万年筆にはまっていることを書いてもいい。
そもそものはまった動機とか、こんなところが気に入っているとか。
親しい相手が楽しそうに語っていたら、ちょっとは万年筆を気にしてくれるようになるかも。

手紙の書き方(ルール)に自信がない?
拝啓の相棒は敬具、季節の挨拶も簡単でいいです。
じゃあ、こんな感じで気楽にいきましょうよ。
文字下げとか気にせずいっちゃって。

田中様

拝啓 桜の候、いかがお過ごしでしょうか?
こちらは忙しくも元気な毎日を送っています。

さて、咲き始めた桜の花を眺めていましたら、
校庭で一緒に眺めたことを懐かしく思い出しました。
それと同時に記憶に蘇ったのがあの頃の制服の色。
最近、私は万年筆を使うようになったのですが、
万年筆に使うインクの色も沢山あるのをご存知ですか?
ちょうどあの制服と同じ色のインクを見つけました。
今使っているものですが、よく似ていると思いませんか?
あの頃は(以下思い出話など)

それでは朝晩はまだ肌寒い日が続きます。
どうぞお身体に気をつけてお過ごしください。
                       敬具
3月31日
                   高瀬 あずみ


たとえ内容がメールで送るものと大差なくとも、手書きの手紙マジックは絶大です。
少なくとも私はそう信じています。
だから――。

「手紙を書こう~万年筆のために」
以下、順次更新予定。
1.便箋にこだわる
2.便箋をアレンジ
3.封筒は手作り
4.文香のススメ
5.ペンとインク
6.手紙を出そう

(△お好みの文字サイズになるまでクリックしてください)
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高瀬あずみ

Author:高瀬あずみ
関西在住。持ち物をピンクで揃えようと努力中。

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