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 PILOT VA WILLIAM MORRIS COLLECTION 

ウィリアム・モリスと言えば、ヴィクトリア&アルバート美術館で観て
まさしく言葉を失った過去が。
人間の手からこんなパターンが生み出されるのかとか思った遠い日。
同時に、才能はすばらしいけれど身近な人としておつきあいはしたくない……
とか感じさせられた神経質なまでの精密さ。

さてそんなモリスの名を冠した万年筆があるというのは、
ブログ『道化は踊る』さまを拝読していた折にはじめて知りました。
ただ、その時は自分に縁があるとも思っていなかったのです。
だってどうやらピンクはなさそうでしたし。

しかし私とて常にピンクか白にしか惹かれないわけでなく、
色目によってはころっと参ってしまったりもするのです。

morris1

深い深い紅。
そこに同系色でまとめられたモリスの図案がそっと入っています。

morris2

首軸も色を揃えてあるのが憎らしいところ。
随所に入る金色がまたよいアクセント。
気が付いたら「ぽちっ」とかやってしまっておりました。

morris3

細いボディですが、カートリッジもコンバーターも使えます。
悩んだあげくに選んだインクがカランダッシュのSunset。
「大英帝国の日没」とかそういう意図はありませんが、
この軸にはぴったりだと思うのです。
ペンよりインクの購入に逡巡したのは秘密
(だってやっぱりカランダッシュは高い……)。

morris4

天冠にはウィリアム・モリス・コレクションとV&Aとだけ。
ペン先の刻印も「V&A 14k-585 <F>」。
デッドストック品だからついていた当時の値札にも「V&A」とのみ。
先に『道化は踊る』さまの記事「もしも私にできるなら」を読んでいなければ
パイロット製などと知ることはできなかったでしょう。
私が入手したのは第2か第3のシリーズだと予測していますが。
他の色の実物もどんなものだったか見てみたいとは思います。

この細身の軸とインクもあいまって、なかなかお気に入りとなり、
配色の合うLiFEのPremiumノート(文庫サイズ方眼)に挿していることも。
ただインクフローが良すぎるのか首軸が汚れやすいのが難。
私の指先はよく赤系インクに染まっていますから今更ですが。


V&A ウィリアム・モリス・コレクション(パイロット製)
ペン先:14k F
キャップ・胴軸:真鍮(?)にラッカー仕上げモリス・パターン入り。
首軸:樹脂
金属部分は金色メッキ仕様
収納時約137mm、筆記時約154mm
カートリッジ/コンバーター 両用式

カランダッシュ Sunset CON-50にて使用

 この記事へのコメント 

こんにちは。2度目の書き込みです。

この万年筆、細軸好き&パイロット好きには、たまらないですね。
でも、この深い紅・・・私だと万年筆負けしてしまいそうです。

>にゃお様

覚えておりますとも!
ブログはじめて間もない頃にコメントくださって嬉しかったです!

はい、細軸ですよー。
すごくきれいな軸なんです。派手すぎず上品で。
パイロットらしく書き味も上々です。
万年筆負けは、もう多々経験してしまったので
「ごめんね?」と言いつつこちらは楽しませてもらっています。
万年筆には可愛がって使ってもらえることこそ幸せだと思っていますので。
似合えばもっと良いのですけれど、目標ということで!
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高瀬あずみ

Author:高瀬あずみ
関西在住。持ち物をピンクで揃えようと努力中。

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