スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 『万年筆国産化一〇〇年―セーラー万年筆とその仲間たち 』 

『細字万年筆にこだわる』で紹介されていた本をさっそく入手いたしました。

万年筆国産化一〇〇年―セーラー万年筆とその仲間たち万年筆国産化一〇〇年―セーラー万年筆とその仲間たち
(2011/02/22)
桐山 勝

商品詳細を見る

『万年筆国産化一〇〇年―セーラー万年筆とその仲間たち 』(桐山 勝・三五館)です。

一〇〇周年記念万年筆「島桑」の写真が表紙。
特別仕様の碇と鎖のペン先が印象的。
口絵は、万年筆画ならこの方、という古山浩一氏の「島桑」とプロフィットの絵があり、
代表モデルとペン先のカラー写真からなります。

著者はジャーナリストであり、文章もこなれており大変読みやすい。
内容は[第一章] 行列ができる巧たち・[第二章] 有田焼万年筆の衝撃・
[第三章] 万年筆の歴史をつくった人々・[第四章] 万年筆国産化前夜・
[第五章] 国産万年筆誕生・[第六章] 国産万年筆の伝説を追う
[第七章] 販売現場の熱風録~三位一体の精神
の七章からなり、巻末に別賞として「万年筆の基礎知識」。
セーラー万年筆の誕生とその歴史を周辺事情を取り混ぜながら紹介。
また過去・現在の中心人物にも多くページが割かれています。

以下、個人的な読後の感想を述べますと。

前半はいささかウェッティ、後半はビジネス書もどき。
長原宜義氏・川口明弘氏・石丸治氏・長原幸夫氏のページもあり、
実際にお会いした方が紹介されているのは嬉しい。
丸善や伊東屋の創業や戦略について触れていたあたりは面白い。
筆ペンを最初に商品化したのがセーラーとは知らなかった。
有名文具店のページが多いのも好印象。行きたくなるじゃないか。

内容は基本的であったり、よく知られているものであったりと
初歩的内容に終始した無難な印象は拭えない。
「こんな本、万年筆マニアじゃなきゃ読まないだろう?」
と思うのだが、それならばもっと深い内容でも良かった気がする。
ビジネス書っぽい部分については、現在の業績を考えるといささか複雑な気分で読み進めた。
「キャンディ」「シャレーナ」の開発秘話とかあればよかったのに。

セーラーがメインなのは仕方ないにしろ、
手作り万年筆の紹介などもあっても良かったのではないか。
紙面に限りあるとはいえ「国産」で「仲間たち」なのだから。
(個人的にモリソンであるとか加藤清氏とか万年筆博士とか読みたかった)

あと、これは直接本文に責はないのだが。
「有田焼万年筆って誰が買ってるの? 本当に売れているの?」
百周年でも100万円(!)の染付万年筆が発売となるのだが。
技術はすごいと思うけれど、蒔絵とかの方が良かったんじゃないかとかとか。
10万円でもきっと買わない&買えないが。

万年筆に関する著書となるとどうしても海外メーカーとその商品がメインになりがちなだけに、
国産万年筆をあくまでも軸にした試みは評価したい。
また、読みやすく分かりやすいという大事な部分が押さえられている点は素晴らしいと思う。


ところで。P59の長原Jr.の項にちらりと出てくるのは。
当ブログでもコメントいただいたY様とD様、ですよね?

 この記事へのコメント 

この記事へコメントする














(△お好みの文字サイズになるまでクリックしてください)
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

高瀬あずみ

Author:高瀬あずみ
関西在住。持ち物をピンクで揃えようと努力中。

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。